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部品加工海外調達コラム
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なぜ日本の町工場で断られた難加工が、ベトナムなら「日本以上の精度」で上がってくるのか?

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目次

ベトナム製と聞くと、皆さんはどのようなイメージをもちますか?もしかしたら、品質が低いといったイメージを持っている方は、少なくはないかもしれません。しかし実際には、日本の町工場で「小ロット・難加工は受けられません」と断られた部品が、ベトナムでは「日本以上の精度」で製作されるケースが増えています。

以前のコラムでも何度かお伝えしてきましたが、ベトナムの協力工場を訪問する際、その現場のレベルの高さに毎回感心しています。最新の設備が整然と並び、若い技術者たちが笑顔で難加工品に挑戦している。そして何より、完成した部品の精度が、日本の町工場で製作されたものと遜色ないどころか、むしろ上回っているケースもあったように思います。

なぜベトナムの部品加工は「日本国内」よりも品質が良いと言われるのか?

ベトナムの部品加工が「日本国内よりも品質が良い」と言われる理由は、単なる「技術力の高さ」だけではありません。むしろ、設備環境、技術者の姿勢、そして品質管理プロセスの三位一体が、日本国内の町工場を上回る結果を生み出しているのです。

まずは、設備の新しさについて解説していきます。日本の町工場では、20年以上前の古い機械が稼働しているケースが多い一方で、ベトナムの協力工場では、最新の5軸マシニングセンタや高精度NC旋盤が標準装備されているケースが多いです。設備が新しいということは、もちろんそれだけ加工精度が高く、トラブルも少ないということです。古い設備では、機械の経年劣化により微妙な誤差が生じやすく、特に高精度が求められる難加工品では、その誤差が品質に直結します。ベトナムの協力工場では、こうした問題がほとんど発生しないのです。

次に、日系企業による技術移転の成果がかなり形になってきたと言えるでしょう。ベトナムの製造業が急速に成長した背景には、日系企業による技術移転があります。多くの日系メーカーがベトナムに進出し、現地の技術者に対して徹底的な教育を行ってきました。その結果、ベトナムの技術者は「日本式の品質管理」を体得し、日本国内と同等、あるいはそれ以上の精度で部品を製作できるようになったのです。私たちが提携しているような工場では、日本で加工を経験した方などが技術者として多く常駐されており、加工工程の一つ一つをチェックしていました。この徹底した品質管理体制が、「ベトナム製=日本品質」を実現する鍵となっています。

こちらのコラムでさらに詳しく解説しています。
>>ベトナム人の元技能実習生が持ち帰った、ベトナムでの日本品質のものづくりとは?

そして、若い技術者の「学びたい」姿勢はかなり前向きなものです。ベトナムの協力工場で働く技術者の多くは、20代から30代の若い世代です。彼らは新しい技術を学ぶことに対して非常に積極的で、「この加工、どうやったらもっと精度を上げられますか?」と日本人技術者に質問する姿を何度も目にしました。一方、日本の町工場では、熟練工の高齢化が進み、若手の技術者が不足しています。熟練工の技術は確かに素晴らしいのですが、新しい設備や加工技術への対応が遅れがちです。ベトナムの若い技術者たちは、最新の設備を使いこなし、新しい加工技術を貪欲に吸収していく姿勢があり、これが「日本以上の精度」を生み出す原動力となっています。

ベトナムの技術者の若さについて取り上げたコラムはこちら
>>若くて器用なワーカーが多い理由と失敗しないベトナム部品調達のポイント

日本国内の町工場で「小ロット・難加工」が断られてしまう理由とは?

ベトナムの協力工場が高品質な部品を製作できる一方で、日本国内の町工場では「小ロット・難加工は受けられません」と断られるケースが増えています。なぜこのような状況が生まれているのでしょうか?

一番の要因は、設備の老朽化と更新投資の難しさでしょう。日本の町工場の多くは、設備の老朽化に悩んでいます。最新の設備を導入するには数千万円の投資が必要ですが、中小企業にとってこの投資は大きな負担です。結果として、古い設備を使い続けざるを得ず、高精度が求められる難加工品の受注を敬遠する傾向が強まっています。熟練工の技術でなんとかカバーしているものの、設備の限界により、寸法精度に微妙なバラツキが出てしまうこともあります。

そして、圧倒的な人手不足と熟練工の高齢化が目立っています。日本の製造業は深刻な人手不足に直面しており、特に若手の技術者が不足しています。熟練工は高齢化が進み、新しい技術や設備への対応が難しくなっています。このため、複雑な段取りが必要な難加工品や、手間のかかる小ロット案件は、「今は受けられません」と断られることが多いのです。

ロット数に関しても、日本の町工場は、設備稼働率を重視するビジネスモデルを採用しており、段取り替えの手間を考えると、いわゆる小ロット単位では採算が取れないと判断します。特に、段取りに時間がかかる工程では、小ロットは敬遠されがちです。

ベトナムの現場が「1個からの難加工」を引き受けられるのはなぜか?

日本の町工場が小ロット・難加工を敬遠する一方で、ベトナムの協力工場では、1個からでも進めることができる場合があります。なぜこのような違いが生まれるのでしょうか?「ベトナム部品調達の損益分岐点とは?」 も少し解説しましたが、ベトナムの製造業は、まだ成長段階にあり、新規取引先との関係構築を重視しています。小ロットでも丁寧に対応することで、将来的な大口案件につながることを理解しているのです。

さきほども述べた若い技術者の「挑戦したい」気持ちも、小ロットや難加工を可能にしてくれています。ベトナムの若い技術者たちは、難加工品に挑戦することを「学びの機会」と捉えています。複雑な加工工程を経験することで、自分の技術力を高めることができるため、むしろ難加工品を歓迎するのです。私が訪問した工場では、ある若い技術者が「この部品、初めて見る形状ですね。作るの楽しみです!」と目を輝かせていたのが印象的でした。この「挑戦したい」という気持ちが、「1個からの難加工」を可能にしているのです。

そして、最新設備による機動力も起因しています。ベトナムの協力工場では、最新の設備が導入されているため、段取り替えが迅速に行えます。プログラムの変更もスムーズで、1個だけの試作品でも、効率的に製作することができます。日本の町工場では、古い設備のため段取り替えに時間がかかり、小ロットでは採算が取れませんが、ベトナムでは最新設備により、この問題が解消されているのです。

おわりに

冒頭で、ベトナム製に関するイメージを問いかけましたが、もしかしたらここまで読んでいただいたことでイメージが変わった方もいるのではないでしょうか。ベトナム製だからといって品質が低いというイメージは、もはや過去のものです。実際に、ベトナムの協力工場は「日本国内以上の品質」を実現しています。日本の町工場で断られた小ロット・難加工品も、ベトナムでなら「1個から笑顔で引き受けてもらえる」。しかも、品質は日本以上。これが、次世代のベトナム調達戦略なのです。

株式会社いわいでは、ベトナムの協力工場と連携し、国内調達の限界を突破する部品調達サービスを提供しています。小ロット・難加工品の調達先にお困りの企業様は、ぜひ一度、いわいのベトナム調達をご検討ください。

こちらのコラムでは海外部品調達のよくあるトラブルについてより詳しく完全ガイドとしてお届けしております。ぜひご覧ください。
≫【完全ガイド】海外部品調達のよくあるトラブル10選とその解決策とは?

 

「国内品質×海外調達」を実現!海外協力工場の実力を、映像でご確認ください!

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本動画では、設計から生産、塗装、アフターサービスまで 一貫して対応できる海外協力企業をご紹介しています。

【海外協力企業紹介】NDAに基づく情報管理体制|部品加工海外調達センター

本来であれば製造現場の詳細をお見せしたいところですが、 本動画では、NDA(秘密保持契約)に基づき公開できない箇所にぼかし加工を施しています。

【ベトナム協力企業紹介】精密加工から組立・塗装までワンストップ。ベトナム巨大加工企業の実力

ベトナムで6拠点・従業員2000名規模の巨大加工企業をご紹介します。

実際にいわいが海外で調達した製品事例をご紹介

続いて、実際に当社がベトナムをはじめとした海外で調達した精密部品の製品事例をご紹介いたします。

空圧機器用六角プラグ

空圧機器用六角プラグ

この製品は、品質を担保するために、材料に日本製の真鍮(C3604)を使用することが必須条件でした。そのためご相談前のお客様は、コストが割高になる国内での生産を余儀なくされていました。

そこで当社では、お客様の指定する日本製の材料をベトナムに輸入し、現地で製造するというスキームをご提案。これにより、品質条件を満たしたまま、大幅なコストダウンを実現しました。

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クランプブロック

クランプブロック

このクランプブロックの調達において、お客様は深刻なサプライチェーンの問題に直面していました。近年、国内では黒染め処理に対応できる加工業者が年々減少しており、「精密なマシニング加工」から「繊細な表面処理」までを一貫して任せられるサプライヤーが、国内では見つからなくなってしまったとのことでした。

この将来的なお悩みに対し、当社はベトナムの提携工場での「一貫生産」をご提案いたしました。加工から表面処理までを別々の企業で行う場合、工程間の輸送で傷がつくリスクや、品質管理の分断といった問題が避けられません。しかし当社では、マシニング設備を保有する加工業者と、黒染め処理設備を保有する表面処理業者と、それぞれで最適なパートナー企業を選定いたしました。これにより、当社による一元的な品質管理体制の下で、移動に伴う品質リスクをゼロにし、お客様の厳しい要求をクリアすることが可能となります。

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A6061製 空圧機器用 マニホールドブロック

A6061製 空圧機器用 マニホールドブロック

アルミ(A6061)製のマニホールドブロックです。マシニング加工後、アルマイト処理を施して仕上げています。

この製品は、機能面・外観面において、一切の傷が許されないという非常に厳しい品質基準が設けられていました。そのためお客様は、品質が安定し、かつ信頼できる検査体制を持つサプライヤーを求めていらっしゃいました。

この厳格な品質要求に対し、当社はベトナムパートナーが持つ高度な品質保証体制でお応えいたしました。

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水処理機械用 カップリング

水処理機械用 カップリング

こちらは、水処理機械に使用されるステンレス(SUS304)製のカップリングです。高精度な四角穴(公差:-0, +0.05)の加工が特徴です。

今回のご相談は、お客様が直面していた、深刻な事業継続の課題から始まりました。まず、長年この部品を供給していた国内の仕入先が廃業してしまい、代替となるサプライヤーが見つからず、やむなくお客様が自社での内製化に踏み切りました。しかし、その頼みの綱であった社内の加工部門も、深刻な人手不足により、担い手がいなくなってしまうという危機的な状況に陥っていました。

お客様が「新たな職人を探して採用するしかない」とまでお考えだった、この「人手不足」という経営課題に対し、当社は海外での一貫生産をご提案いたしました。

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超々ジュラルミン製 分配ブロック

超々ジュラルミン製 分配ブロック

こちらは、機械部品として使用されるアルミ(超々ジュラルミン:A7075-T651)製の分配ブロックです。直角度0.01、平行度・平面度0.02、さらにはH7の穴公差など、複数の厳しい幾何公差が求められる、高精度なマシニング加工品でした。

この製品の最大の課題は、A7075-T651という特殊な材質にありました。お客様はこれまで、「この材料は、専門業者でなければ材料入手も加工も不可能だ」とお考えでしたが、そのためアルミダイカスト専門業者にサプライヤーが限定されることで、コストが高止まりしている状況にありました。

この長年の課題に対し、当社はベトナムの提携工場でのワンストップ生産をご提案いたしました。当社の幅広いネットワークを駆使することで、特殊なA7075材の安定調達ルートを確保することも可能です。さらに、高い技術力を持つパートナー企業にて、材料調達から高精度なマシニング加工、黒アルマイト処理、そして精密検査までを一貫して行うことで、大幅なコストダウンを実現いたしました。

お客様からは、「専門業者しか扱えない」という長年の思い込みが覆され、品質を維持したまま、これほど大きなコストダウンが実現できたことに、驚きと喜びの声をいただいております。

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組立冶具(エア便 特急対応)

組立冶具(エア便 特急対応)

生産ラインで使用されるアルミ(A2017)製の組立治具です。今回は「受注後5日間」という、極めて短い納期でのご依頼でした。

今回のお客様は、急な仕様変更により、組立治具が特急で必要となったとのことでした。しかし、海外調達では船便輸送が基本となるため、このような超短納期での対応は不可能だとお考えでした。

この「特急対応」という非常に高いハードルのご要望に対し、当社はベトナムでの製造と、輸送手段を航空便(エア便)に切り替えるというスキームをご提案いたしました。製造から出荷までを最優先で進め、航空便を活用することで、受注からわずか5日間という、国内調達と変わらないスピードでお客様の元へ製品をお届けすることに成功しました。

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丸頭特殊ボルト

丸頭特殊ボルト

機械部品として使用されるSUJ2製の丸頭特殊ボルトです。冷間加工で成形され、真球度S0.03という極めて高い精度が求められます。

このお話は、お客様が長年取引していた国内の冷間加工メーカーが廃業してしまい、この特殊ボルトのサプライチェーンが完全に途絶えてしまったという、深刻なご相談から始まりました。特に、SUJ2という材質の冷間加工と、その後の高周波焼入れまでを一貫して対応できる、高い技術力を持ったサプライヤーであったため、代替先を見つけるのは絶望的な状況でした。

この危機的な状況に対し、当社はベトナムでのワンストップ生産をご提案。当社のネットワークを駆使し、SUJ2材の冷間加工に対応できるだけでなく、現地で高周波焼入れまで一貫して行えるという、お客様の要求を完璧に満たすパートナー企業をベトナムにて選定し、お客様とマッチングして解決いたしました。

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丸頭特殊ボルトアッセンブリ

丸頭特殊ボルトアッセンブリ

こちらは、特殊ボルト(SCM440他)と複数の部品からなる、丸頭特殊ボルトアッセンブリです。各種サイズを取り揃え、最終の梱包まで含めたOEM供給に対応しています。

このお話は当初、お客様が取引していた国内の部品メーカーが廃業してしまい、構成部品である「特殊ボルト単品」の調達先を探している、というご相談から始まりました。

しかし、当社がお話をお伺いする中で、お客様がその特殊ボルトを調達後、他の部品と組み合わせて社内で組立・梱包作業を行っており、その工数や管理コストが大きな負担となっていることが分かりました。そこで当社は、単にボルト単品を製造するのではなく、関連部品の調達から組立、梱包までをすべて一貫して海外で行う「アセンブリ供給」をご提案いたしました。組立工程の半自動化なども含めた、トータルコストダウンのスキームを設計いたしました。

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ベトナムでの金属加工品の調達は、株式会社いわいにお任せください!


今回お伝えしたように、ベトナム調達には大きなメリットがある反面、「文化や商習慣の違い」や「複雑な物流・関税によるコスト逆転」など、現場レベルでの複合的なリスクが潜んでいます。こうした海外調達ならではの「現場の壁」は、一般的な対策だけでは防ぎきれません。

いわいでは、厳しい審査をクリアしたベトナム優良工場のネットワークを活かし、独自の「日本品質」基準で最適なサプライヤーを選定しています。さらに、現地スタッフと連携した「Zoomリアルタイム検品」による手戻り防止や、日本語対応スタッフを介したスムーズな進捗管理、そして見落としがちな輸送・通関を含めた複雑な貿易実務のワンストップ代行により、品質・納期・コスト面のリスクを極限まで低減します。

国内工場の廃業リスク(BCP対策)への備えから、メイン拠点としての活用まで。貴社の生産計画を守り、「確実な納品」と「安心の品質」を実現するベトナム部品調達は、株式会社いわいにお任せください。

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