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部品加工海外調達コラム

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ベトナムで部品加工を外注する際の材料調達の注意点

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目次

ベトナムへの部品加工外注を検討する際、多くの企業が「コストが下がるはず」と期待します。しかし実際に見積もりを取ってみると、「思ったより安くならない」「むしろ国内より高くついた」というケースに直面することがあります。その最大の原因が「材料調達」です。加工費は安くても、材料費や物流コストで相殺されてしまうのです。本記事では、ベトナム特有の材料流通事情と、コスト増を招く落とし穴を解説します。株式会社いわいがどのように材料調達の課題を解決しているのか、その秘訣もご紹介します。

 

1. ベトナム部品加工で「材料調達」が最大のハードルになる理由

まずは材料を「どこから調達するか」が、成否を分けるポイントになります。ベトナムで部品加工を外注する際、材料の調達方法は大きく分けて3つあります。

日本から材料を支給する場合、ベトナム現地で材料を調達する場合、第三国(中国など)から材料を調達する場合です。それぞれにメリット・デメリットがありますが、どの方法を選ぶかで、トータルコストが大きく変わります。入社してから先輩に教わったのは、「加工費だけ見てベトナムを選ぶと失敗する。材料費と物流費を含めたトータルで考えないと意味がない」ということでした。実際、お客様からのご相談でも「材料調達で躓いている」という声を多く耳にします。

また、ベトナム国内の材料流通事情にも精通しておく必要があります。ベトナム国内にも鋼材の流通市場は存在しますが、日本と比較すると、取扱規格が限定的であったり、品質のばらつきが生じてしまったり、小ロット対応が難しかったり、そしてリードタイムが読めないこともあります。

取扱規格に関しては、ベトナム国内で流通している鋼材は、国際規格(ASTM、DIN、GB など)が中心です。日本独自の規格であるJIS規格の材料は、流通量が非常に少なく、入手困難なケースが多いです。そして、流通している材料は、メーカーや流通ルートによって品質にバラつきがあります。

特に、材質証明書(ミルシート)の信頼性や、寸法精度、表面品質などが、日本基準を満たさないケースもあります。規格や材料に上乗せして、それが小ロットで購入できない、そして在庫が今週はあっても来週はないかもしれないといった不安定さを全て事前に理解しておかないと、失敗するリスクがあります。

2. 材料調達でコストが増大する3つの落とし穴

材料調達で失敗すると、加工費が安くてもトータルコストが高騰してしまいます。ここでは、よくある3つの落とし穴をご紹介します。

落とし穴①:日本からの材料支給で物流コストが爆発

「ベトナム現地で材料調達が難しいなら、日本から送ればいい」と考えるのは自然です。しかし、日本からベトナムへ材料を輸送すると、海上輸送費、関税、通関手続き費用、そして梱包・保管費用がかかります。これらを合計すると、材料費の20〜30%が物流コストとして上乗せされることもあります。「加工費が半額になっても、材料支給のコストで相殺される」という事態に陥るケースは少なくありません。私も実際に見積もりを作成した際、物流コストを計算してみたら「これなら国内調達の方が安い」という結果になったことがあり、驚きました。

落とし穴②:現地調達した材料が規格不適合

「それなら現地で材料を調達しよう」となりますよね。しかし、ここにも落とし穴があります!ベトナム現地で調達した材料が、日本の品質基準を満たさないケースです。成分が微妙に異なる、寸法精度が低い、表面品質が悪い、トレーサビリティが不十分などがあげられます。こうした問題が納品後に発覚すると、再製作や手直しが必要になり、結果的にコストと時間が余計にかかってしまいます。

落とし穴③:材料調達の遅延が生産全体を止める

コスト、規格以外にあげられるのがスケジュール関係です。ベトナムで材料調達が遅れると、加工スケジュール全体が遅延します。特に急な追加発注に対応できない(材料の在庫がなく、追加発注に数週間〜数ヶ月かかることがあります)、特殊材料の調達が困難、そして輸入材料の通関トラブルなどがあります。ただでさえ通関で止まってしまうことは多々あるのですが、それが特殊材料や輸入材料などとなると余計に担当者が不慣れであればそこで時間がかかってしまい、それは外部からはコントロールすることができません。

3. なぜいわいのベトナム部品調達が選ばれるのか

株式会社いわいは、これらの材料調達の課題をすべて解決できる体制を整えており、多くのお客様から信頼をいただいています。

株式会社いわいは、ベトナム国内だけでなく、日本、中国、韓国、台湾など、複数の国に材料サプライヤーのネットワークを持っています。このネットワークを活用することで、お客様のご要望に応じて最適な材料調達ルートを選定できます。JIS規格材料が必要な場合、コスト重視の場合、納期優先の場合などそれぞれに応じて最適解を提示させていただきます。

さらに、株式会社いわいは、物流コストを最小化するための調達戦略を実践しています。現地調達を優先しながらも、まとめ発注による輸送費削減もできます。当社が入ることにより複数案件の材料をまとめて輸送できるのです。さらに、保税区域の活用もしており、関税を免除することができます。輸送手段に関しても、緊急時と通常時で使い分けてベターな提案をすることができます。こうした過去の実績、ネットワークや工夫により、材料調達のコストを最小限に抑えながら、品質と納期を確保しています。

ベトナムへの部品加工外注において、材料調達は最大のハードルであり、同時に最大のコスト削減ポイントでもあります。「加工費が安いから」という理由だけでベトナム調達を選ぶと、材料調達のコストで相殺されてしまうリスクがあります。逆に、材料調達を適切にマネジメントできれば、大幅なコストダウンと安定した品質を両立できます。

株式会社いわいは、1,000社以上の材料サプライヤーネットワークを活用し、材料選定から品質保証まで一貫対応することで、お客様の材料調達の課題を解決しています。

ベトナムでの部品加工外注をご検討の際は、ぜひ一度ご相談ください。材料調達を含めたトータルでのコスト削減と品質確保をご提案いたします。

4.実際にいわいが海外で調達した製品事例をご紹介

続いて、実際に当社がベトナムをはじめとした海外で調達した精密部品の製品事例をご紹介いたします。

空圧機器用六角プラグ

空圧機器用六角プラグ

この製品は、品質を担保するために、材料に日本製の真鍮(C3604)を使用することが必須条件でした。そのためご相談前のお客様は、コストが割高になる国内での生産を余儀なくされていました。

そこで当社では、お客様の指定する日本製の材料をベトナムに輸入し、現地で製造するというスキームをご提案。これにより、品質条件を満たしたまま、大幅なコストダウンを実現しました。

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クランプブロック

クランプブロック

このクランプブロックの調達において、お客様は深刻なサプライチェーンの問題に直面していました。近年、国内では黒染め処理に対応できる加工業者が年々減少しており、「精密なマシニング加工」から「繊細な表面処理」までを一貫して任せられるサプライヤーが、国内では見つからなくなってしまったとのでした。

この将来的なお悩みに対し、当社はベトナムの提携工場での「一貫生産」をご提案いたしました。加工から表面処理までを別々の企業で行う場合、工程間の輸送で傷がつくリスクや、品質管理の分断といった問題が避けられません。しかし当社では、マシニング設備を保有する加工業者と、黒染め処理設備を保有する表面処理業者と、それぞれで最適なパートナー企業を選定いたしました。これにより、当社による一元的な品質管理体制の下で、移動に伴う品質リスクをゼロにし、お客様の厳しい要求をクリアすることが可能となります。

A6061製 空圧機器用 マニホールドブロック

A6061製 空圧機器用 マニホールドブロック

アルミ(A6061)製のマニホールドブロックです。マシニング加工後、アルマイト処理を施して仕上げています。

この製品は、機能面・外観面において、一切の傷が許されないという非常に厳しい品質基準が設けられていました。そのためお客様は、品質が安定し、かつ信頼できる検査体制を持つサプライヤーを求めていらっしゃいました。

この厳格な品質要求に対し、当社はベトナムパートナーが持つ高度な品質保証体制でお応えました。

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水処理機械用 カップリング

水処理機械用 カップリング

こちらは、水処理機械に使用されるステンレス(SUS304)製のカップリングです。高精度な四角穴(公差:-0, +0.05)の加工が特徴です。

今回のご相談は、お客様が直面していた、深刻な事業継続の課題から始まりました。まず、長年この部品を供給していた国内の仕入先が廃業してしまい、代替となるサプライヤーが見つからず、やむなくお客様が自社での内製化に踏み切りました。しかし、その頼みの綱であった社内の加工部門も、深刻な人手不足により、担い手がいなくなってしまうという危機的な状況に陥っていました。

お客様が「新たな職人を探して採用するしかない」とまでお考えだった、この「人手不足」という経営課題に対し、当社は海外での一貫生産をご提案いたしました。

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超々ジュラルミン製 分配ブロック

超々ジュラルミン製 分配ブロック

こちらは、機械部品として使用されるアルミ(超々ジュラルミン:A7075-T651)製の分配ブロックです。直角度0.01、平行度・平面度0.02、さらにはH7の穴公差など、複数の厳しい幾何公差が求められる、高精度なマシニング加工品でした。

この製品の最大の課題は、A7075-T651という特殊な材質にありました。お客様はこれまで、「この材料は、専門業者でなければ材料入手も加工も不可能だ」とお考えでしたが、そのためアルミダイカスト専門業者にサプライヤーが限定されることで、コストが高止まりしている状況にありました。

この長年の課題に対し、当社はベトナムの提携工場でのワンストップ生産をご提案いたしました。当社の幅広いネットワークを駆使することで、特殊なA7075材の安定調達ルートを確保することも可能です。さらに、高い技術力を持つパートナー企業にて、材料調達から高精度なマシニング加工、黒アルマイト処理、そして精密検査までを一貫して行うことで、大幅なコストダウンを実現いたしました。

お客様からは、「専門業者しか扱えない」という長年の思い込みが覆され、品質を維持したまま、これほど大きなコストダウンが実現できたことに、驚きと喜びの声をいただいております。

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組立冶具(エア便 特急対応)

組立冶具(エア便 特急対応)

生産ラインで使用されるアルミ(A2017)製の組立治具です。今回は「受注後5日間」という、極めて短い納期でのご依頼でした。

今回のお客様は、急な仕様変更により、組立治具が特急で必要となったとのことでした。しかし、海外調達では船便輸送が基本となるため、このような超短納期での対応は不可能だとお考えでした。

この「特急対応」という非常に高いハードルのご要望に対し、当社はベトナムでの製造と、輸送手段を航空便(エア便)に切り替えるというスキームをご提案いたしました。製造から出荷までを最優先で進め、航空便を活用することで、受注からわずか5日間という、国内調達と変わらないスピードでお客様の元へ製品をお届けすることに成功しました。

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丸頭特殊ボルト

丸頭特殊ボルト

機械部品として使用されるSUJ2製の丸頭特殊ボルトです。冷間加工で成形され、真球度S0.03という極めて高い精度が求められます。

このお話は、お客様が長年取引していた国内の冷間加工メーカーが廃業してしまい、この特殊ボルトのサプライチェーンが完全に途絶えてしまったという、深刻なご相談から始まりました。特に、SUJ2という材質の冷間加工と、その後の高周波焼入れまでを一貫して対応できる、高い技術力を持ったサプライヤーであったため、代替先を見つけるのは絶望的な状況でした。

この危機的な状況に対し、当社はベトナムでのワンストップ生産をご提案。当社のネットワークを駆使し、SUJ2材の冷間加工に対応できるだけでなく、現地で高周波焼入れまで一貫して行えるという、お客様の要求を完璧に満たすパートナー企業をベトナムにて選定し、お客様とマッチングして解決いたしました。

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丸頭特殊ボルトアッセンブリ

丸頭特殊ボルトアッセンブリ

こちらは、特殊ボルト(SCM440他)と複数の部品からなる、丸頭特殊ボルトアッセンブリです。各種サイズを取り揃え、最終の梱包まで含めたOEM供給に対応しています。

このお話は当初、お客様が取引していた国内の部品メーカーが廃業してしまい、構成部品である「特殊ボルト単品」の調達先を探している、というご相談から始まりました。

しかし、当社がお話をお伺いする中で、お客様がその特殊ボルトを調達後、他の部品と組み合わせて社内で組立・梱包作業を行っており、その工数や管理コストが大きな負担となっていることが分かりました。そこで当社は、単にボルト単品を製造するのではなく、関連部品の調達から組立、梱包までをすべて一貫して海外で行う「アセンブリ供給」をご提案いたしました。組立工程の半自動化なども含めた、トータルコストダウンのスキームを設計いたしました。

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いわいが提供する「安心」の海外部品調達

日本の製造業は今、これまでにない構造的な転換点を迎えています。少子高齢化による後継者不足、長年蓄積されてきた技術の継承停滞、さらには仕入れ先の廃業や撤退といったリスクが現実のものとなりつつあります。これにより、これまで当たり前とされてきた国内中心の調達体制が揺らぎ始め、調達のあり方そのものを見直す必要性が高まっているのです。こうした環境変化の中、いわいは「これからの時代に本当に信頼できる調達パートナー」として選ばれています。

当社が提案する海外調達の中心は、ものづくりの拠点として近年著しい成長を遂げているベトナムです。しかし、いわいのベトナム調達は単なるコスト削減の手段ではありません。品質・納期・供給体制といった調達全体の信頼性を重視し、安心して利用できる仕組みを構築しています。現地企業との継続的な信頼関係を土台に、契約・財務面の実務にも強みを発揮。さらに、日本の製造現場で求められる品質基準を深く理解したパートナー企業の選定を徹底することで、国内と同等の品質を安定的に提供することが可能となっています。

また、いわいは単なる部品の調達にとどまらず、設計段階から製造までを一貫して支援する体制を整えています。図面のデータ化やペーパーレス化、設計サポートなどの上流工程から、部品製造・調達までをワンストップで対応。国内外のCADオペレーターと連携し、スピーディかつ正確な設計・製造プロセスを実現しています。これにより、お客様の設計意図を確実に反映させた部品を短納期で供給し、開発スピードと品質の両立が可能に。さらに、DXを活用した調達体制により、手間やコストを最小限に抑えながら、高効率かつ高精度な部品調達ができます。

部品加工海外の海外調達を検討されている企業様はぜひ一度ご相談ください。

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