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部品加工海外調達コラム
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ベトナム部品調達の損益分岐点とは?国内製作と比較したロット数・工数の目安を解説

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目次

「小ロット30個で見積もり依頼したら、断られてしまった」「特殊加工が必要な難加工品なのに、どこも受けてくれない」、こうした悩みを抱える購買担当者が、近年急増しています。国内の製造業では、人手不足と設備稼働率の優先により、小ロット・難加工品の受注を敬遠する傾向が強まっており、調達先が見つからない「調達難民」が続出しているのです。

一方で、ベトナム部品調達では、1個からでも気持ちよく対応してもらえる協力企業が存在し、しかも品質は日本以上というケースも珍しくありません。なぜこのような違いが生まれるのでしょうか?

私はベトナムの協力工場を何度か訪問してきましたが、国内では断られるような難加工品が次々と製作される現場を目の当たりにしました。今回は、ベトナム部品調達の損益分岐点を、国内製作と比較しながら解説し、なぜ小ロット・難加工品こそベトナムが有利なのかを明らかにしたいと思います!

部品調達における「損益分岐点」のメカニズム

損益分岐点とは、調達コストと国内製作コストが均衡するポイントを指します。一般的に、海外調達では「部品単価は安いが、輸送費や管理工数がかかる」ため、ロット数が少ないと国内製作の方が有利になる、と考えられています。

しかし、この常識は「小ロット・難加工品」においては必ずしも当てはまりません。なぜなら、国内製作では「小ロット・難加工品は受注しない」という選択をする企業が増えており、そもそも比較する土俵に乗らないケースが多いからです。

単価比較だけでは見えない「輸送費」「関税」「管理工数」の構造についてきちんと見ていきたいと思います。まず、ベトナム調達のトータルコストは、部品単価、輸送費、関税管理工数から構成されています。それぞれ細かくみていくと、部品単価は、 ベトナムの人件費は日本の約1/10〜1/5程度で、特に加工工数が多い難加工品ほど、人件費差によるコストメリットが大きくなります。一方、輸送費も小ロットで軽量部品の場合は人件費と同程度の料金が相場となり、決して無視できない費用です。

関税は、 経済連携協定を活用することで、ゼロまたは大幅に削減できます。管理工数はたしかに国内調達に比べて、コミュニケーションや検品に若干の工数がかかりますが、いわいのようなワンストップ体制を活用すれば、それを100%削減することも可能です。

調達で「小ロット・難加工」が断られる理由

日本の製造業では、小ロット・難加工品の受注を敬遠する傾向が強まっています。なぜかというと、まずは特定のロット数に達さないと採算が合わないですし、国内の加工業者は、設備稼働率を重視するビジネスモデルを採用しており、段取り替えの手間を考えると、小ロットは断られてしまいます。特に、特殊加工のように段取りに時間がかかる工程では、小ロットは敬遠されがちです。そして、人手不足で余力がないのも実情です。 日本の製造業は深刻な人手不足に直面しており、既存の大口取引先の対応で手一杯です。新規の小ロット案件を優先順位高くすることはなかなか考えづらく、断られるケースが増えています。

私が国内の複数の加工業者に見積もり依頼をした際、ほとんどの業者が「ロット◯個以下は対応できません」と特定の基準数値を設けていたり、「特殊加工は今は受けていません」と回答してきました。この現実を目の当たりにして、国内調達の限界を痛感しました。

また、国内製造業の人手不足は、単なる一時的な問題ではなく、構造的な課題です。以前、他のコラムでも詳しく解説してきましたが熟練工の高齢化と若手の不足により、多くの中小製造業は「選べる仕事しか受けない」という方針にシフトしています。この結果、小ロット・難加工品を必要とする購買担当者は、調達先が見つからず、調達難民となってしまうのです。「10社に見積もり依頼して、全て断られた」というケースも何度も聞いてきました。
>>熟練工の高齢化と若手の不足について詳しく解説したコラムはこちら

いわいが実現する「1個からの高品質ベトナム調達」

株式会社いわいでは、ベトナムの協力企業と連携し、国内では断られるような小ロット・難加工品を、1個からでも高品質に製作する体制を構築しています。ベトナム協力企業の柔軟な生産体制をフル活用することで、1個からでも気持ちよく対応できる環境を作っていきます。この違いは、ビジネスモデルの違いから生まれています。ベトナムの協力企業は、まだ成長段階にあり、新規取引先との関係構築を重視しています。小ロットでも丁寧に対応することで、将来的な大口案件につながることを理解しているのです。

また、ベトナムの協力企業の中には、NC旋盤よりもマシニング加工を得意とするところが多く存在します。これは、日系企業の進出に伴い、マシニング加工の技術移転が進んだ結果です。私が度々訪問しているとある工場では、マシニングセンタを駆使して、複雑な形状の部品を高精度に加工していました。日本では「マシニング加工は受けられない」と断られた部品が、ベトナムでは問題なく製作されている光景を目の当たりにし、国外での可能性はこんな細部に宿るのかと感じました。

>>「【最新】ベトナム製造業の現状と展望」のコラムにて詳しく解説しております。

ある水処理装置メーカー様では、長年取引していた加工業者の廃業により、部品調達に課題を抱えていました。

代替となる加工先が見つからず、一部の加工品については自社内で製作し、装置へ組み込む対応を続けていた状況でした。

しかし、本来は設計・製造・組立に注力すべき技術者が加工業務に時間を割くこととなり、生産効率やリソース活用の面で課題が生じていました。

そこで株式会社いわいより、ベトナムでの海外調達をご提案。

図面をもとに現地メーカーで製作を行い、品質や納期を確認しながら段階的に切り替えを進めました。

その結果、
自社で加工を行っていた際の工賃と同等のコストで調達が可能となり、加工業務の外部化を実現。

お客様は本来注力すべき装置設計や組立業務へリソースを集中できるようになりました。

現在も継続的に海外調達をご活用いただいています。

そして、やはり日本は高品質トップクラスの国であることからも、海外調達することで品質が落ちてしまうのではという懸念点があるかと思います。ですが、いわいが提携するベトナムの協力企業では、品質は日本以上がスタンダードです。これは、いわいが現地で徹底した品質教育を行い、Zoomリアルタイム検品で全数検査を実施しているからです。私が実際に検品の様子を見学した際、日本の熟練検査員がリアルタイムで画面越しに部品をチェックし、わずかな傷も見逃さない姿勢に感銘を受けました。

他にも、ベトナム調達で懸念されるのが、「管理工数の増加」でしょうか。言語の壁、時差、書類のやり取りなど、国内調達に比べて手間がかかるのではないか、という不安を抱く方も多いでしょう。しかし、いわいのワンストップ体制を利用すれば、管理工数を100%削減できます。いわいが、工場選定、見積もり、発注、品質管理、輸送手配、通関手続きまで全てを一括対応するため、購買担当者は国内調達と同じように発注するだけで済みます。

おわりに

ベトナム部品調達の損益分岐点は、単なる「ロット数」や「単価」だけでは測れません。国内で断られる小ロット・難加工品こそ、ベトナム調達が真価を発揮する領域なのです。「1個からでも気持ちよく対応してもらえる」「マシニング加工が得意」「品質は日本以上」というベトナムの協力企業の強みを活かし、株式会社いわいでは、調達難民を救う体制を構築しています。

小ロット・難加工品の調達先にお困りの企業様は、ぜひ一度、いわいのベトナム調達をご検討ください。国内では不可能だった調達が、ベトナムでなら実現できるかもしれません。

こちらのコラムでは海外部品調達のよくあるトラブルについてより詳しく完全ガイドとしてお届けしております。ぜひご覧ください。
≫【完全ガイド】海外部品調達のよくあるトラブル10選とその解決策とは?

 

「国内品質×海外調達」を実現!海外協力工場の実力を、映像でご確認ください!

【ベトナム企業紹介】 設計から塗装・アフターサービスまでワンストップ対応

本動画では、設計から生産、塗装、アフターサービスまで 一貫して対応できる海外協力企業をご紹介しています。

【海外協力企業紹介】NDAに基づく情報管理体制|部品加工海外調達センター

本来であれば製造現場の詳細をお見せしたいところですが、 本動画では、NDA(秘密保持契約)に基づき公開できない箇所にぼかし加工を施しています。

【ベトナム協力企業紹介】精密加工から組立・塗装までワンストップ。ベトナム巨大加工企業の実力

ベトナムで6拠点・従業員2000名規模の巨大加工企業をご紹介します。

実際にいわいが海外で調達した製品事例をご紹介

続いて、実際に当社がベトナムをはじめとした海外で調達した精密部品の製品事例をご紹介いたします。

空圧機器用六角プラグ

空圧機器用六角プラグ

この製品は、品質を担保するために、材料に日本製の真鍮(C3604)を使用することが必須条件でした。そのためご相談前のお客様は、コストが割高になる国内での生産を余儀なくされていました。

そこで当社では、お客様の指定する日本製の材料をベトナムに輸入し、現地で製造するというスキームをご提案。これにより、品質条件を満たしたまま、大幅なコストダウンを実現しました。

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クランプブロック

クランプブロック

このクランプブロックの調達において、お客様は深刻なサプライチェーンの問題に直面していました。近年、国内では黒染め処理に対応できる加工業者が年々減少しており、「精密なマシニング加工」から「繊細な表面処理」までを一貫して任せられるサプライヤーが、国内では見つからなくなってしまったとのことでした。

この将来的なお悩みに対し、当社はベトナムの提携工場での「一貫生産」をご提案いたしました。加工から表面処理までを別々の企業で行う場合、工程間の輸送で傷がつくリスクや、品質管理の分断といった問題が避けられません。しかし当社では、マシニング設備を保有する加工業者と、黒染め処理設備を保有する表面処理業者と、それぞれで最適なパートナー企業を選定いたしました。これにより、当社による一元的な品質管理体制の下で、移動に伴う品質リスクをゼロにし、お客様の厳しい要求をクリアすることが可能となります。

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A6061製 空圧機器用 マニホールドブロック

A6061製 空圧機器用 マニホールドブロック

アルミ(A6061)製のマニホールドブロックです。マシニング加工後、アルマイト処理を施して仕上げています。

この製品は、機能面・外観面において、一切の傷が許されないという非常に厳しい品質基準が設けられていました。そのためお客様は、品質が安定し、かつ信頼できる検査体制を持つサプライヤーを求めていらっしゃいました。

この厳格な品質要求に対し、当社はベトナムパートナーが持つ高度な品質保証体制でお応えいたしました。

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水処理機械用 カップリング

水処理機械用 カップリング

こちらは、水処理機械に使用されるステンレス(SUS304)製のカップリングです。高精度な四角穴(公差:-0, +0.05)の加工が特徴です。

今回のご相談は、お客様が直面していた、深刻な事業継続の課題から始まりました。まず、長年この部品を供給していた国内の仕入先が廃業してしまい、代替となるサプライヤーが見つからず、やむなくお客様が自社での内製化に踏み切りました。しかし、その頼みの綱であった社内の加工部門も、深刻な人手不足により、担い手がいなくなってしまうという危機的な状況に陥っていました。

お客様が「新たな職人を探して採用するしかない」とまでお考えだった、この「人手不足」という経営課題に対し、当社は海外での一貫生産をご提案いたしました。

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超々ジュラルミン製 分配ブロック

超々ジュラルミン製 分配ブロック

こちらは、機械部品として使用されるアルミ(超々ジュラルミン:A7075-T651)製の分配ブロックです。直角度0.01、平行度・平面度0.02、さらにはH7の穴公差など、複数の厳しい幾何公差が求められる、高精度なマシニング加工品でした。

この製品の最大の課題は、A7075-T651という特殊な材質にありました。お客様はこれまで、「この材料は、専門業者でなければ材料入手も加工も不可能だ」とお考えでしたが、そのためアルミダイカスト専門業者にサプライヤーが限定されることで、コストが高止まりしている状況にありました。

この長年の課題に対し、当社はベトナムの提携工場でのワンストップ生産をご提案いたしました。当社の幅広いネットワークを駆使することで、特殊なA7075材の安定調達ルートを確保することも可能です。さらに、高い技術力を持つパートナー企業にて、材料調達から高精度なマシニング加工、黒アルマイト処理、そして精密検査までを一貫して行うことで、大幅なコストダウンを実現いたしました。

お客様からは、「専門業者しか扱えない」という長年の思い込みが覆され、品質を維持したまま、これほど大きなコストダウンが実現できたことに、驚きと喜びの声をいただいております。

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組立冶具(エア便 特急対応)

組立冶具(エア便 特急対応)

生産ラインで使用されるアルミ(A2017)製の組立治具です。今回は「受注後5日間」という、極めて短い納期でのご依頼でした。

今回のお客様は、急な仕様変更により、組立治具が特急で必要となったとのことでした。しかし、海外調達では船便輸送が基本となるため、このような超短納期での対応は不可能だとお考えでした。

この「特急対応」という非常に高いハードルのご要望に対し、当社はベトナムでの製造と、輸送手段を航空便(エア便)に切り替えるというスキームをご提案いたしました。製造から出荷までを最優先で進め、航空便を活用することで、受注からわずか5日間という、国内調達と変わらないスピードでお客様の元へ製品をお届けすることに成功しました。

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丸頭特殊ボルト

丸頭特殊ボルト

機械部品として使用されるSUJ2製の丸頭特殊ボルトです。冷間加工で成形され、真球度S0.03という極めて高い精度が求められます。

このお話は、お客様が長年取引していた国内の冷間加工メーカーが廃業してしまい、この特殊ボルトのサプライチェーンが完全に途絶えてしまったという、深刻なご相談から始まりました。特に、SUJ2という材質の冷間加工と、その後の高周波焼入れまでを一貫して対応できる、高い技術力を持ったサプライヤーであったため、代替先を見つけるのは絶望的な状況でした。

この危機的な状況に対し、当社はベトナムでのワンストップ生産をご提案。当社のネットワークを駆使し、SUJ2材の冷間加工に対応できるだけでなく、現地で高周波焼入れまで一貫して行えるという、お客様の要求を完璧に満たすパートナー企業をベトナムにて選定し、お客様とマッチングして解決いたしました。

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丸頭特殊ボルトアッセンブリ

丸頭特殊ボルトアッセンブリ

こちらは、特殊ボルト(SCM440他)と複数の部品からなる、丸頭特殊ボルトアッセンブリです。各種サイズを取り揃え、最終の梱包まで含めたOEM供給に対応しています。

このお話は当初、お客様が取引していた国内の部品メーカーが廃業してしまい、構成部品である「特殊ボルト単品」の調達先を探している、というご相談から始まりました。

しかし、当社がお話をお伺いする中で、お客様がその特殊ボルトを調達後、他の部品と組み合わせて社内で組立・梱包作業を行っており、その工数や管理コストが大きな負担となっていることが分かりました。そこで当社は、単にボルト単品を製造するのではなく、関連部品の調達から組立、梱包までをすべて一貫して海外で行う「アセンブリ供給」をご提案いたしました。組立工程の半自動化なども含めた、トータルコストダウンのスキームを設計いたしました。

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ベトナムでの金属加工品の調達は、株式会社いわいにお任せください!


今回お伝えしたように、ベトナム調達には大きなメリットがある反面、「文化や商習慣の違い」や「複雑な物流・関税によるコスト逆転」など、現場レベルでの複合的なリスクが潜んでいます。こうした海外調達ならではの「現場の壁」は、一般的な対策だけでは防ぎきれません。

いわいでは、厳しい審査をクリアしたベトナム優良工場のネットワークを活かし、独自の「日本品質」基準で最適なサプライヤーを選定しています。さらに、現地スタッフと連携した「Zoomリアルタイム検品」による手戻り防止や、日本語対応スタッフを介したスムーズな進捗管理、そして見落としがちな輸送・通関を含めた複雑な貿易実務のワンストップ代行により、品質・納期・コスト面のリスクを極限まで低減します。

国内工場の廃業リスク(BCP対策)への備えから、メイン拠点としての活用まで。貴社の生産計画を守り、「確実な納品」と「安心の品質」を実現するベトナム部品調達は、株式会社いわいにお任せください。

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