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ベトナム製造業の強みとは?若くて器用なワーカーが多い理由と失敗しないベトナム部品調達のポイント

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目次

ベトナム製造業が注目される理由に、平均年齢が31歳という「若さ」に加えて、「ベトナム人は手先が器用だ」という話も、業界の先輩や取引先からよく聞きます。最初は漠然とした印象論かと思っていましたが、実際にベトナムの工場を訪問したり、現地スタッフと話したりするうちに、この「器用さ」には確かな歴史的・文化的背景があることがわかってきました。そしてその器用さこそが、ベトナム製造業の最大の強みの一つとなっています。本記事では、ベトナム人ワーカーが器用である理由を深掘りするとともに、そのポテンシャルを品質に繋げるためのポイントを解説します。

1. ベトナムに「若くて器用な人材」が集中している歴史・文化的背景

ベトナムの人口は約1億人を超えており、その人口ピラミッドは非常に若い構成となっています。平均年齢は約31歳と、日本(48歳前後)と比較しても非常に若く、製造業の現場を支える20〜40代の若年層が豊富であり、体力・吸収力・意欲の面で非常に恵まれた労働環境が整っています。

一方、日本では製造業の現場において高齢化が深刻な課題となっており、「熟練工が引退したら技術を引き継ぐ人がいない」という声をよく聞きます。一方ベトナムでは、若い世代が次々と製造業に参入し、活気ある現場が維持されています。私が工場を訪問した際も、20代のスタッフが多く、作業の飲み込みが早いことに驚きました。

また、ベトナムには、古くから刺繍・陶芸・漆工芸・竹細工・シルク織りなど、繊細な手仕事を必要とする伝統工芸が各地に根付いています。特に、ベトナムの刺繍は非常に精緻で、ミリ単位の細かい作業を続けられる集中力と指先の器用さが必要とされます。こうした手仕事の文化は、何世代にもわたって受け継がれており、子どもの頃から細かい作業に慣れ親しんでいる人が多いのです。

この「手仕事で培われた器用さ」が、製造業の現場でも発揮されています。精密な部品の組み立て、細かい溶接作業、繊細な検査業務など、高い集中力と手先の器用さが求められる作業において、ベトナム人ワーカーは特に優れた適性を発揮します

さらに、ベトナムでは教育への意識が非常に高く、子どもの頃から勉強に励む文化があります。識字率はほぼ100%に近く、数学・理科などの理系教育にも力を入れています。その結果、製造業に必要な図面の読み取り、計算、測定といった基礎的なスキルを持った人材が豊富だといわれています。

先輩社員から聞いた話では、「ベトナム人スタッフは、一度丁寧に教えると、次からは自分で応用して作業できるようになる」とのことでした。もちろん、個人差はありますが、新しいことを吸収する速さと、それを実践に活かす能力の高さは、製造業の現場で大きな強みとなっているとともに、日本の感覚とも非常に合っているように感じます。

かつてのベトナム製造業では、離職率の高さが課題でした。しかし近年は、企業側の待遇改善や、製造業の社会的地位の向上により、定着率が改善しています。特に、日系企業や欧米系企業が進出している工業団地では、安定した雇用環境が整備されており、長期的に働く人材が増えています。ワーカーの定着率が上がると、技術の蓄積が進み、品質の安定につながります。「何年も同じ工場で働いている熟練ワーカーがいる」という状況は、品質管理の面でも非常に重要です。

2. 製造現場で直面する「器用さ」ゆえの課題と解決のポイント

ベトナム人ワーカーの器用さと勤勉さは大きな強みですが、それを「安定した品質」に繋げるには、いくつかの課題を乗り越える必要があります。

課題①:「自己判断」による品質のバラつき

ベトナム人ワーカーの特徴として、「器用で応用力がある」という点があります。これは強みである一方、製造現場では「自己判断で作業を変えてしまう」というリスクにもなります。もちろん個人差はありますが、日本は基本的にマニュアルやルールに則って作業することが多いので、自己判断基準に慣れていない側面もあります。例えば、図面に指定された工程通りに作業すれば問題ないのに、「こうした方が効率的だ」と独自の判断で手順を変えてしまい、結果として品質のバラつきが生まれるケースがあります。日本の製造現場では「標準作業の徹底」が当たり前ですが、ベトナムではこの意識が浸透していない工場もあります。

こうした課題を防ぐには、標準作業手順書を整備し、作業手順を明確に文書化することが重要です。「なぜこの手順で作業しなければならないのか」という理由も合わせて説明することで、ワーカーの納得感が高まり、手順の遵守率が上がります。

課題②:図面の解釈ミス

ベトナム人ワーカーは勤勉で吸収力が高いですが、図面の読み方や公差の解釈については、日本の慣習と異なる場合があります。以前のコラムでも述べましたが、日本の図面には「暗黙の了解」として省略されている情報が多く、「これは当然こう作るはず」という前提が通用しないケースがあります。その結果、完成品を見てみると「寸法は合っているけど、仕上げが違う」「指定した表面粗さになっていない」といった問題が発生することがあります。

ベトナム向けの図面では、「何のためにこの寸法・仕上げが必要なのか」という意図まで伝えることが重要です。また、試作段階でサンプルを確認し、双方の認識を合わせてから量産に移行するプロセスを徹底することで、図面解釈のミスを防ぐことができます。

課題③:品質意識のばらつき

工場によって、また担当者によって、品質への意識にばらつきがあります。「検査をパスすればOK」という意識と、「そもそも不良品を出さない」という意識では、現場の品質レベルが大きく異なります。特に、初めてベトナム調達を行う企業が陥りやすいのが、「価格だけを基準にサプライヤーを選ぶ」というミスです。安さだけを追求すると、品質意識の低い工場を選んでしまうリスクが高まります。

サプライヤーを選定する際には、価格だけでなく、品質管理体制をしっかりと確認することが重要です。測定機器の有無、検査記録の管理方法、不良品発生時の対応フローなどを事前にチェックすることで、品質トラブルのリスクを大幅に低減できます。

課題④:コミュニケーションの壁

言語の違いによるコミュニケーションの壁は、品質問題の大きな原因の一つです。仕様変更の伝達ミス、トラブル発生時の報告遅れ、細かいニュアンスが伝わらないといった問題は、言語の壁がある限り避けられません。

日本語またはベトナム語に堪能なコーディネーターを間に挟むことで、コミュニケーションのリスクを大幅に低減できます。特に、図面の解釈や品質基準の伝達など、細かいニュアンスが重要な場面では、専門的な通訳が不可欠です。

3. なぜいわいのベトナム部品調達が選ばれるのか

株式会社いわいは、前述したような課題をすべて解決できる体制を整えており、多くのお客様から信頼をいただいています。「素質を品質に変える」ための管理メソッドを実践しているのが、いわいの最大の強みです。

ベトナム人ワーカーの高い素質を、安定した品質に繋げるには、適切な管理体制が不可欠です。株式会社いわいでは、以下のような管理メソッドを実践しています。

①試作・承認プロセスの徹底:量産に入る前に、必ず試作品を製作し、お客様の承認を得てから量産に移行します。この段階で、図面の解釈や品質基準の認識を双方で確認し、「思っていたものと違う」というトラブルを未然に防ぎます。

②Zoomリアルタイム検品:株式会社いわいの独自の仕組みである「Zoomリアルタイム検品」により、日本からベトナム工場の検品作業をリアルタイムで確認できます。現地スタッフがノギスやマイクロメーターを使って寸法を測定する様子を画面越しに確認し、その場で指示を出すことも可能です。

③NDA締結率100%による機密情報の保護:お客様の設計情報や技術情報は、企業の重要な財産です。株式会社いわいでは、すべての協力工場とNDA(秘密保持契約)を締結しており、NDA締結率100%を実現しています。安心して図面をお預けいただける体制を整えています。

何より、株式会社いわいは、ベトナム国内に100社を超える提携工場を持っています。これらの工場は、品質管理体制、加工能力、納期遵守率、コミュニケーション能力などを総合的に評価して厳選した優良工場ばかりです。部品の種類や加工内容に応じて最適な工場を選定できるため、旋盤加工、フライス加工、板金加工、溶接加工、表面処理など、あらゆる加工に対応可能です。また、複数の工場を持つことで、万が一のトラブル時にも他の工場でカバーできる体制を構築しています。

株式会社いわいでは、日本語が堪能なスタッフが窓口となり、お客様とベトナム工場の間に立ってコミュニケーションをサポートしています。図面の解釈、仕様変更の伝達、納期調整など、すべて日本語で対応できるため、コミュニケーションの壁によるトラブルを防ぎます。

ベトナム人ワーカーの若さ、器用さ、勤勉さは、製造業において大きな強みです。伝統工芸で培われた手先の器用さ、高い教育水準、豊富な若年層など、ベトナム製造業のポテンシャルは非常に高いと言えます。しかし、そのポテンシャルを高品質な部品調達に繋げるには、適切な管理体制が不可欠です。標準作業の徹底、図面の意図まで伝えるコミュニケーション、事前の品質管理体制の確認、そして信頼できるパートナーの選定が、ベトナム調達を成功させるカギとなります。

株式会社いわいは、ベトナム人ワーカーの素質を品質に変えるための管理メソッドを実践し、多くのお客様のコスト削減と品質確保を同時に実現しています。ベトナム調達でお困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。

 

4.実際にいわいが海外で調達した製品事例をご紹介

続いて、実際に当社がベトナムをはじめとした海外で調達した精密部品の製品事例をご紹介いたします。

空圧機器用六角プラグ

空圧機器用六角プラグ

この製品は、品質を担保するために、材料に日本製の真鍮(C3604)を使用することが必須条件でした。そのためご相談前のお客様は、コストが割高になる国内での生産を余儀なくされていました。

そこで当社では、お客様の指定する日本製の材料をベトナムに輸入し、現地で製造するというスキームをご提案。これにより、品質条件を満たしたまま、大幅なコストダウンを実現しました。

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クランプブロック

クランプブロック

このクランプブロックの調達において、お客様は深刻なサプライチェーンの問題に直面していました。近年、国内では黒染め処理に対応できる加工業者が年々減少しており、「精密なマシニング加工」から「繊細な表面処理」までを一貫して任せられるサプライヤーが、国内では見つからなくなってしまったとのでした。

この将来的なお悩みに対し、当社はベトナムの提携工場での「一貫生産」をご提案いたしました。加工から表面処理までを別々の企業で行う場合、工程間の輸送で傷がつくリスクや、品質管理の分断といった問題が避けられません。しかし当社では、マシニング設備を保有する加工業者と、黒染め処理設備を保有する表面処理業者と、それぞれで最適なパートナー企業を選定いたしました。これにより、当社による一元的な品質管理体制の下で、移動に伴う品質リスクをゼロにし、お客様の厳しい要求をクリアすることが可能となります。

A6061製 空圧機器用 マニホールドブロック

A6061製 空圧機器用 マニホールドブロック

アルミ(A6061)製のマニホールドブロックです。マシニング加工後、アルマイト処理を施して仕上げています。

この製品は、機能面・外観面において、一切の傷が許されないという非常に厳しい品質基準が設けられていました。そのためお客様は、品質が安定し、かつ信頼できる検査体制を持つサプライヤーを求めていらっしゃいました。

この厳格な品質要求に対し、当社はベトナムパートナーが持つ高度な品質保証体制でお応えました。

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水処理機械用 カップリング

水処理機械用 カップリング

こちらは、水処理機械に使用されるステンレス(SUS304)製のカップリングです。高精度な四角穴(公差:-0, +0.05)の加工が特徴です。

今回のご相談は、お客様が直面していた、深刻な事業継続の課題から始まりました。まず、長年この部品を供給していた国内の仕入先が廃業してしまい、代替となるサプライヤーが見つからず、やむなくお客様が自社での内製化に踏み切りました。しかし、その頼みの綱であった社内の加工部門も、深刻な人手不足により、担い手がいなくなってしまうという危機的な状況に陥っていました。

お客様が「新たな職人を探して採用するしかない」とまでお考えだった、この「人手不足」という経営課題に対し、当社は海外での一貫生産をご提案いたしました。

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超々ジュラルミン製 分配ブロック

超々ジュラルミン製 分配ブロック

こちらは、機械部品として使用されるアルミ(超々ジュラルミン:A7075-T651)製の分配ブロックです。直角度0.01、平行度・平面度0.02、さらにはH7の穴公差など、複数の厳しい幾何公差が求められる、高精度なマシニング加工品でした。

この製品の最大の課題は、A7075-T651という特殊な材質にありました。お客様はこれまで、「この材料は、専門業者でなければ材料入手も加工も不可能だ」とお考えでしたが、そのためアルミダイカスト専門業者にサプライヤーが限定されることで、コストが高止まりしている状況にありました。

この長年の課題に対し、当社はベトナムの提携工場でのワンストップ生産をご提案いたしました。当社の幅広いネットワークを駆使することで、特殊なA7075材の安定調達ルートを確保することも可能です。さらに、高い技術力を持つパートナー企業にて、材料調達から高精度なマシニング加工、黒アルマイト処理、そして精密検査までを一貫して行うことで、大幅なコストダウンを実現いたしました。

お客様からは、「専門業者しか扱えない」という長年の思い込みが覆され、品質を維持したまま、これほど大きなコストダウンが実現できたことに、驚きと喜びの声をいただいております。

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組立冶具(エア便 特急対応)

組立冶具(エア便 特急対応)

生産ラインで使用されるアルミ(A2017)製の組立治具です。今回は「受注後5日間」という、極めて短い納期でのご依頼でした。

今回のお客様は、急な仕様変更により、組立治具が特急で必要となったとのことでした。しかし、海外調達では船便輸送が基本となるため、このような超短納期での対応は不可能だとお考えでした。

この「特急対応」という非常に高いハードルのご要望に対し、当社はベトナムでの製造と、輸送手段を航空便(エア便)に切り替えるというスキームをご提案いたしました。製造から出荷までを最優先で進め、航空便を活用することで、受注からわずか5日間という、国内調達と変わらないスピードでお客様の元へ製品をお届けすることに成功しました。

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丸頭特殊ボルト

丸頭特殊ボルト

機械部品として使用されるSUJ2製の丸頭特殊ボルトです。冷間加工で成形され、真球度S0.03という極めて高い精度が求められます。

このお話は、お客様が長年取引していた国内の冷間加工メーカーが廃業してしまい、この特殊ボルトのサプライチェーンが完全に途絶えてしまったという、深刻なご相談から始まりました。特に、SUJ2という材質の冷間加工と、その後の高周波焼入れまでを一貫して対応できる、高い技術力を持ったサプライヤーであったため、代替先を見つけるのは絶望的な状況でした。

この危機的な状況に対し、当社はベトナムでのワンストップ生産をご提案。当社のネットワークを駆使し、SUJ2材の冷間加工に対応できるだけでなく、現地で高周波焼入れまで一貫して行えるという、お客様の要求を完璧に満たすパートナー企業をベトナムにて選定し、お客様とマッチングして解決いたしました。

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丸頭特殊ボルトアッセンブリ

丸頭特殊ボルトアッセンブリ

こちらは、特殊ボルト(SCM440他)と複数の部品からなる、丸頭特殊ボルトアッセンブリです。各種サイズを取り揃え、最終の梱包まで含めたOEM供給に対応しています。

このお話は当初、お客様が取引していた国内の部品メーカーが廃業してしまい、構成部品である「特殊ボルト単品」の調達先を探している、というご相談から始まりました。

しかし、当社がお話をお伺いする中で、お客様がその特殊ボルトを調達後、他の部品と組み合わせて社内で組立・梱包作業を行っており、その工数や管理コストが大きな負担となっていることが分かりました。そこで当社は、単にボルト単品を製造するのではなく、関連部品の調達から組立、梱包までをすべて一貫して海外で行う「アセンブリ供給」をご提案いたしました。組立工程の半自動化なども含めた、トータルコストダウンのスキームを設計いたしました。

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いわいが提供する「安心」の海外部品調達

日本の製造業は今、これまでにない構造的な転換点を迎えています。少子高齢化による後継者不足、長年蓄積されてきた技術の継承停滞、さらには仕入れ先の廃業や撤退といったリスクが現実のものとなりつつあります。これにより、これまで当たり前とされてきた国内中心の調達体制が揺らぎ始め、調達のあり方そのものを見直す必要性が高まっているのです。こうした環境変化の中、いわいは「これからの時代に本当に信頼できる調達パートナー」として選ばれています。

当社が提案する海外調達の中心は、ものづくりの拠点として近年著しい成長を遂げているベトナムです。しかし、いわいのベトナム調達は単なるコスト削減の手段ではありません。品質・納期・供給体制といった調達全体の信頼性を重視し、安心して利用できる仕組みを構築しています。現地企業との継続的な信頼関係を土台に、契約・財務面の実務にも強みを発揮。さらに、日本の製造現場で求められる品質基準を深く理解したパートナー企業の選定を徹底することで、国内と同等の品質を安定的に提供することが可能となっています。

また、いわいは単なる部品の調達にとどまらず、設計段階から製造までを一貫して支援する体制を整えています。図面のデータ化やペーパーレス化、設計サポートなどの上流工程から、部品製造・調達までをワンストップで対応。国内外のCADオペレーターと連携し、スピーディかつ正確な設計・製造プロセスを実現しています。これにより、お客様の設計意図を確実に反映させた部品を短納期で供給し、開発スピードと品質の両立が可能に。さらに、DXを活用した調達体制により、手間やコストを最小限に抑えながら、高効率かつ高精度な部品調達ができます。

部品加工海外の海外調達を検討されている企業様はぜひ一度ご相談ください。

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